2012年福島−。「普通の生活に問題はない」とする政府の発表を信じる遠藤家。膨大な情報の中、それを信じられず不安な日々を送る嫁の美南。 ...
2012年福島−。「普通の生活に問題はない」とする政府の発表を信じる遠藤家。膨大な情報の中、それを信じられず不安な日々を送る嫁の美南。彼女は身重で母子避難を決める。
2019年岡山−。美南とその娘・卯月は韓国人の元乗馬選手・チャンスと共に新しい家族として生活をしていた。
チャンスは砕石場で働き、まもなく正社員に採用されようとしていたある日、ある事故により取り消される。働けないチャンスの生活は苦しくなる。そんな時……
一方、高校生の山吹は、戦場ジャーナリストであった母の死から立ち直ろうとしていた。サイレントスタンディングという静かな抗議行動に関心を持ち、刑事である父親・丈介に反対されながらも続けていた。
平成の時代が終わろうとするまさに今、この30年はどんな時代だったのか、何を失って、今後何を失い続けていくのか……。微かな希望すら描きにくい現在、それでも作らなければならない映画とは何か? 都会から遠く離れたここに生き、迷いながらもそれぞれの過去と向き合おうとするそれぞれの家族の社会派群像劇。
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